石徹白洋品店の本館建物が完成して10年。
古材や古建具など、かつてのいいものをしっかり引き継いで建てられた建物が、石徹白洋品店の設立当初からの店舗兼ショールームでした。
このたび、商品のラインナップが増えてきたこと、また遠方からわざわざ石徹白洋品店を目指して来るお客様が増える中で、建物の中でゆっくりと過ごしてもらいたい、いろんな商品を見て試してもらいたいというご希望から、ショップレイアウト変更を担当させていただきました。
苦心したのが照明です。草木染めの柔らかな色の違いが、建物の壁の木部の反射により黄味が強く出てかき消されてしまうこと。
色んな色温度と演色性の電球を試し、最も服の染のそのままの色合いが伝わるように計画しました。
また、石徹白洋品店のたつけのラインナップが全色見れるような棚や、試着室の変更など…最後は弊社の運営する木ノ離のスタッフにより、洋服や飾り付けのセッティングまで担当させていただきました。
洋服をかける棒のなぐり加工も、大工の羽生さんによるもの。
手仕事で丁寧に作られる石徹白洋品店さんの服作りが感じられるよう、かける棒も手仕事が伝わるような加工にしてもらいました。
結果お客様の滞在時間が伸びて、居場所があちこちにあるレイアウトになったと、ご好評いただきました。
※施主:石徹白洋品店
※大工:羽生建築
※電気:松山電機