郡上八幡の伝統的建造物群保存地区にある住宅の改修をさせていただきました。

伝建地区ということで、外壁に関しては、既存の鋼板を撤去して伝統的な意匠を復活させ下見板としっくい壁で仕上げました。

内装は既存の建物の和建築の板張りの天井はそのまま活かし、外部の伝統建築の雰囲気から徐々に奥に進むにつれ、現代的な暮らしのデザインとなるようにゆるやかな切り替わりを工夫しました。伝統的な畳の続き間だった間取りを、現代の暮らしに合わせて大きく変更しております。また観光客の通りの多い道に面しているため、玄関を開けた際に、道路からの視線や声が室内の奥まで入ることがお施主様の悩みであったため、道路側にワークルームと兼用する壁を新設し、日本家屋の段差を活かし、内部からは通りが見えるが、外部からは内部が見えないように、視線と音を遮りながらも風が吹き抜け光をとりこめるように工夫をしております。プライベート空間は子供成長に合わせ間仕切りを増やしたり、１階では在宅ワークにも対応できるような空間となっております。外壁側は既存の壁を一部活かしつつも、内部壁に断熱材を充填して温熱環境を向上させたり、伝建の外観の意匠を壊さず、建物内部側に筋交いを施して建物の補強を行いました。窓は伝建の規定に従い木製のガラス窓を設置しますが、内部はアルミサッシの内窓を設置することで、外側は伝統的な外観、内部は現代の快適性を両立するように心がけました。

コロナ禍での開催の為、完全予約制とします。皆様方のお申込みを心よりお待ちしております。

当日は、マスクの着用、検温、消毒にご協力ください。

よろしくお願いいたします。

主催:設計/スタジオ伝伝（担当：松本智世子）
施工/株式会社清水建設・大前　家大工

問い合わせ:スタジオ伝伝 090-2472-1001
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