くらしの記憶INTERVIEW

冬の暮らし・しつらえ

椅子の修復 福岡での木工時間

スタジオ伝伝 牧 志保 

今年の福岡は4月中旬まで、ストーブをつける日があるほど長い冬になりました。そうこうしているうちに、あっという間に春になっており、時には夏を思わせる日もあります。

この冬、十数年前に購入した中古の椅子の背もたれが外れてしまい、新しい椅子を探していました。

そんな折この”くらしの記憶” でも東京練馬の素敵な暮らしを紹介していただいている方から

古道具屋さんで購入された椅子を、ご自身達で塗装し、座面も好みの生地に張り替えたというお話を聞きました。

その椅子がとても素敵だったこともあり、私も自分で修復にチャレンジすることにしました。

福岡の福津という場所に、私がいつもお世話になっている ”テノ森”という素敵な木工所があります。 そちらで色々教えてもらいながら、壊れた椅子を修復することにしました。

新しい背もたれを作成し取り付け、足を3cmカット。元の椅子のデザインとは大きく変わってしまったのですが、座り心地の良い椅子に生まれ変わりました。

背もたれの修復が済むと座面も気になり始め、ネット動画を駆使しながら、冬仕様の生地で張り替えてみました。自分で張り替えることができると、季節にあわせて生地を変えられるので、とても良いなと思っています。

自分で修繕、手直しすると、前にも増してその物に愛着が湧いてくるのが不思議です。

そんな椅子に腰掛けて行った手仕事を一つ紹介...

背もたれに使用した、レッドオークの端材で作ったお箸、箸置き、スプーン....

1月から3月はあっという間に過ぎていきました。

そわそわバタバタする日々、一息つこうと、カフェでコーヒーを頼むと、お雛様が...!

1杯のコーヒータイムが思いがけず記憶に残る時間となりました。